飛行機に乗ると、航空会社のマイルが貯まります。貯まったマイルは次回の航空券の支払いに使えたりととても便利ですが、意外とそのマイルの価値について理解していない人が多いです。今回は、そんなマイルの価値について説明します。
目次
マイルについて知らないと年間100万円以上の損をするかも
皆さんは、1マイルどのくらいの価値があると思いますか?
1マイル=1円相当の価値があると思っている人が多いかもしれませんが、結論から言うとそれは間違えです。
実際、本当のマイルの価値を知っているのは全体の5%以下で、ほとんどの人はマイルのことを知らないで何となく貯めているのが現状です。
マイルの価値を知らないと、年間で100万以上の損をする可能性があり、逆にマイルの価値をちゃんと把握していると100万円以上得をする話なので興味を持たれた方は最後まで読んで頂けると嬉しいです。
マイルを貯める=飛行機に乗って貯めるという思い込み
マイルについて知らなかった頃、移動するのに新幹線、飛行機ならLCCに乗っていました。なぜかと言うと、単純にJALやANAの航空券は高いと思っていたからです。
マイルという航空会社のポイントがあることは知っていましたが、マイルは飛行機に乗らないと貯まらないと思っていたので、頻繁に飛行機を利用しない、マイルの価値も知らない、マイルの貯め方も知らない私は、「マイル=貯まらない(無関係)」と思っていました。
必ずしも1マイル=1円ではない。
私は、マイルはずっとTポイントや楽天ポイントなどのポイントと同じものだと思っていました。これらは、だいたい100円の買い物で1ポイント貯まり、1ポイント=1円として使えます。
そのため、ずっと1マイル=1円と思い込んでいたのです。
しかし、それは大きな間違えでした。
日頃の買い物をカードに変えるだけでマイルは貯まる
現金主義であった私は、普段の買い物も基本的には現金でした。
人によっては、100%現金で支払っているという人もいると思います。以前まで、私もその中の1人でした。
でも、クレジットカード決済にするだけで100円で1マイル以上貯めることができます。また、ポイントサイトなどを活用すると100円=1~5マイルと還元率を上げることも可能です。
この事実を知ってから、カード決済ができる店舗では全てカードで支払うようになり、毎月買い物額に応じてマイルを獲得しています。
現金払いでは、マイルは何も貯まりません。
1年間のカード決済額はいくらになるでしょうか。一般家庭であれば、全てカード決済にすると年間200〜300万円ほどになり、80,000マイル~100,000マイル位は貯めることが可能です。
カード決済にするだけで、この差はすごいと思いませんか?
検証 マイルを航空券に交換した時の価値について
ここでは、実際にマイルを航空券に交換した時の価値について検証しました。ANAマイルを使って国内線と国際線に分けて書きます。
国内線を利用する場合
国内線では、名古屋ー沖縄間を参考にします。
ANAの場合、ローシーズン(L)、レギュラーシーズン(R)、ハイシーズン(H)と時期によって消費マイル数が異なります。
名古屋ー沖縄間をマイルで購入する際に必要なマイル数は下記の通りです。(往復の場合)
ローシーズン:14,000マイル
レギュラーシーズン:18,000マイル
ハイシーズン:21,000マイル
レギュラーシーズンに航空券を買う場合
最も利用者の多いレギュラーシーズンの価格を参考にしてみましょう。
普通運賃だと往復86,220円なので、出発28日前までに予約・購入すると割引が受けられる「スーパーバリュー28」を使います。
この日の最安値便は31,620円で、往復のマイル数は18,000マイルだったので、1マイルの価値は1.75円になります。
参考までに普通運賃で乗ると4.79円の価値になります。
国内線の利用では、このように1マイルの価値が1.75円となります。1マイル=1円ではないということがわかって頂けると思います。
国際線を利用する場合
国際線は、下記の通り、地域ごとにZONEで分けられています。
また、ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンなどどの時期に購入するかによって消費するマイル数が異なります。
必要マイル数は下記の通りです。
エコノミークラスは「Y」、ビジネスクラスは「C」、ファーストクラスは「F」です。
ローシーズンは「L」、レギュラーシーズンは「R」、ハイシーズンは「H」です。
エコノミークラスで航空券を購入
ここでは、エコノミークラスで韓国(ZONE2)と欧州(ZONE7)を例にします。
韓国(ZONE2)の場合
レギュラーシーズンの必要マイル数は、15,000マイル。
この時期の往復航空券は57,000円なので、1マイル=3.8円になります。
欧州(ZONE7)フランクフルトの場合
こちらもレギュラーシーズンで、必要マイル数は55,000マイル。
この時期の往復航空券は110,000円なので、1マイル=2.0円になります。
国際線(エコノミークラス)の場合、1マイル=約2.0~3.8円の価値があります。
ビジネスクラスで航空券を購入
次に、ビジネスクラスを利用した際の価値についてです。
韓国(ZONE2)の場合
レギュラーシーズンの必要マイル数は、30,000マイル。
この時期の往復航空券は141,000円なので、1マイル=4.7円になります。
欧州(ZONE7)フランクフルトの場合
こちらもレギュラーシーズンで、必要マイル数は90,000マイル。
この時期の往復航空券は695,000円なので、1マイル=7.72円になります。
国際線(ビジネスクラス)の場合、1マイル=約5.0~8.0円の価値があります。
ファーストクラスで航空券を購入
そして、ファーストクラスの場合です。(韓国(ZONE2)は設定がないので省略。)
欧州(ZONE7)フランクフルトの場合
こちらもレギュラーシーズンで、必要マイル数は165,000マイル。
この時期の往復航空券は2,915,000円なので、1マイル=17.66円になります。
国際線(ファーストクラス)の場合、1マイル=約18円の価値があります。
1マイルの価値について
ANAには、ZONEやシーズンなどがあるので少しややこしいかもしれませんが、国内線の場合は結局1マイル=約3.5円相当の価値があり、国際線だとさらに上がりエコノミークラスで約2~4円、ビジネスクラスで約5~8円、ファーストクラスだと約18円相当の価値になります。
まとめ
マイルは、貯め方を知っていると100円=1〜5マイル貯めることが可能で、使う際は1マイル=2〜18円という破格のレートで使うことができます。
10万マイルほど貯めたいのなら、日頃の買い物はクレジットカードに、ポイントサイトをできるだけ利用することで誰でも簡単に貯められます。
10万マイルの価値は、最高100万円程度、最低でも20万円です。
マイルは、旅が好きな人にとって最高のシステムで、旅好きではなくてもこれほどの金額を貯められるので決して無視できません。なぜなら、旅だけじゃなくマイルには様々な使い道があるからです。
100万円の航空券をマイルで買って、100万円のサービスを受ける、こんなことを1度ではなく毎年できたら、どうですか?
実際、100万円という大金を貯めて航空券を買うのは難しいですが、マイルで100万円の航空券を買うのは難しくありません。
今回は、そんな夢を実現させたい人のための記事でした。